社員と仕事

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「モノ作り」と「地元勤務」にこだわり出会った、社会派企業。

入社2年目でプロジェクトのコア部分の開発にチャレンジ

私が所属する組込みソフトウェア・グループでは鉄道信号システムのなかでも保安の要となる列車制御という分野の各種装置向けソフトウェアを開発しています。開発にはハードウェア部門と密接な連携が欠かせない事から、親会社である京三製作所と一体となって仕様検討をおこなっています。ソフトウェア設計、プログラム製作、デバッグをおこない、ハードウェアに実装した試験では再び一体となって取り組み試験、調整を繰り返しながら仕上げています。この開発プロセスと製作するソフトウェアについては有識者を交えて設計審査をおこなうことでソフトウェアの品質保証をおこなっています。同時に、これらソフトウェア開発プロセスと設計ノウハウは後継者育成として技術継承にも努めています。

さて、入社2年目のある日、私は「大手電鉄会社の信号設備更新プロジェクトで、地上情報伝送装置の設計を担当してみないか」と課長から声が掛りました。この装置は線路上に設備し、列車が高速で通過する際に車両側装置と無線で情報授受するものです。極めて高度な技術が求められ、信号システムの要とも言えるものでその重責に怯みました。しかし、そこは若さゆえ一呼吸おいて気持ちを切り替え「成せばなる」と覚悟を決めプロジェクトに参画させてもらうことになりました。

プログラム製作までは順調に見えましたが、ソフトウェアを実装し試験を開始した途端、その認識の甘さを痛感させられました。車両から発生する様々なノイズに阻まれて1/100秒以下という決められた通信時間に情報授受ができません。劣悪なノイズ環境で確実に情報授受することは、当時の私には神業とさえ思えたことは今でも忘れません。  ソフトウェアの調整を重ね、更には劣悪条件を再現させる為に試験装置も自作して検証に没頭し、気が付いたら朝を迎えていた事も一度や二度ではありません。「これで完璧だ!」と自信を持って先輩の前で成果を披露したものの、「スペックぎりぎりで動作しているソフトウェアではとてもお客様には使ってもらえないよ」と一蹴! ハードウェア特性に余裕を持ったソフトウェア処理になるよう、考えられるすべてを設計に盛り込まなければお客様に安心して使って頂けないことを学びました。先輩からは「自分の家族や親兄弟の乗った電車が自分の手掛けた装置で万が一のことが起きたら」ということをいつも心の隅に置いて取り組めと、厳しくも温かい信号保安に関わる者の心構えを戴きました。
1ヶ月後、私は緊張の面持ちで、ある駅の線路わきに設置された器具箱のモニタ表示を見つめていました。目の前を高速で急行列車が通過していきます。本当に一瞬の出来事でしたが我が装置は車両からの情報を確実に捉えていました。この時の感動を私は未だに忘れません。将来を担っていく後輩たちにも公共交通インフラを支えるプロとして仕事の厳しさや責任の重さだけではなく、心を込めて作り上げたソフトウェアが現場で役立っているところを自分の目でしっかりと確認して「モノづくりの歓び」を是非体験して欲しいと思います。

信号システムの開発経験を積み重ね強くなる

信号システムの開発は、経験を次の仕事に生かし、技術やノウハウの積み重ねによって着実にステップアップできる面白さがあります。そこには自分の成長を自分自身が一番感じられ、昨日まで困難だったハードルを越える歓びがあります。レベルは多少高くてもチャレンジし続けることができる環境があります。もちろん行き詰まれば、経験を積んだ上司や先輩がサポートしてくれます。 私は課長となった今でもマネジメント業務の傍ら、顧客折衝や設計審査をしたり、時には十数年前に自ら担当した装置のプログラム改修をしたり、超忙しい充実の日々を過ごしています。辛い時もありますが、京三システムに入社以来一貫して「モノづくりの歓び」を感じ、キャリア・アップさせてもらえた当社の環境が、今でも働き続ける理由かも知れません。

1993/04
入社
1993/05
C言語と組込みソフトウェアとしてのベースを身につけながら、現場の技術サポート員として活躍、アナログとデジタルの境界の難しさを体験
1995/03
大手電鉄向け信号設備更新プロジェクトで「情報伝送装置」の設計担当として活躍
1996/12
公営向け信号保安装置においてPLを務める。
2001/05
産業用汎用電源装置の開発においてプロジェクトリーダーを務めるとともに、装置全体としての取り纏めと検証リーダーとなる。
2003/7
電鉄向け車上保安装置において設計審査を担当、HWとSWの橋渡し役を務める
2003/10
主任に昇格し、仕事が三度の食事より楽しい!?
2007/11
課長代理に昇格し、高度な技術を要する案件の取りまとめのほか課長補佐の経験を積む
2009/11
課長に昇格し、グループ業務の円滑な運営のほか、部下の育成に尽力
2012/11
海外向けプロジェクトにおいて信号保安装置の設計審査を担当、 事業のグローバル化に貢献
  • 通信技術
  • 組込みソフトウェア構築技術
  • 列車保安技術

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